街角で すれ違った
見おぼえのある 後姿
封印していた 貴女への想い
溢れる感情 止める事も出来ず
あの瞬間
何も聞こえなかった・・・
貴女だけしか 見えてなかった・・・
一つの迷惑も 考えず
僕の中の
僕だけの事を考えてた
そうするしか
自分を抑える事が
出来なかった
追いかけても
切なくなると 解っていたのに
忘れようと 努力してみた
思い出さないように 気を紛らわせた
僕には 出来なかった
別の他の誰かを
あなたと同じように 愛する事・・・
それは、はじめから
解っていた事だった
手放した後の
息苦しい 心の震え
奏でた 嘘の弦
聞くたびに 言いようの無い
もどかしさを感じてた
俯く あなた
それでも あなたは 言い通す
でも それは
僕を守る為に
あの時 そう言うしか
術は無かったんだよね
心配しないで
僕は これからも
あなたを 守るから
あの時の
あなたの気持ち
今 ほんの少し
解りそうな気がする
「ねぇ? 今日は 何の記念日か知ってる?」
不安そうな顔で 君は訊ねた
僕は 小さく微笑み
君は安堵な顔を見せてくれた
僕も 尋ねてみた
「明日は 何の日か しってるか?」
困惑した君の顔
僕は 教えてあげた
明日は・・・
何も思い出が 無い日
過去に愛した人
少しだけ 感謝してみようか・・・
新しい 記念日に
乾杯